多汗症とは手のひらや顔、頭部、脇、足のうらといった部位に多量の汗がみられる疾患にことです。 全身にたくさんの汗をかく「汗かき体質」とは異なります。
多汗症という言葉は、誤って報道されたりすることが多く見られます。緊張や不安などのストレスから 一時的に交感神経が狂って多汗症になることはありません。多汗症は「身体異常の疾患」であり、 「精神異常」が原因ではありません。
多汗症が発症するのは小児期であり、成人においても症状が続く場合があります。
一般の小児疾患では、15歳ごろに病状が落ち着く疾患が多いにもかかわらず、局所多汗症になると老年期までに及びます。
多汗症は常に発汗しているのではなく、多汗と無汗の状態が交互にみられます。精神的緊張や体温変化 (運動時・環境温度の上昇)をきっかけに多汗となる場合が見られます。 発汗する部位は、手のひらや足のうらなどの5部位に多く、通常複数の部位に多汗がみられます。
多汗症の治療法を分類すると、内科的療法、精神療法、手術療法の三つにわけられます。内科的治療とは、 薬を使った治療法のこと。代表的な治療法のひとつとして、ボトックス治療があげられ、これは注射による薬物治療になります。
次に精神療法です。これは精神的な原因により多汗症を引き起こしてる場合に考えられる治療法のひとつです。しかし、 この治療法を選んだ場合には、心の問題であることを受け入れ、思い出したくない過去のことやトラウマなどにも対面しな ければいけません。また、薬や手術などのように効果が目に見えてわかりにくい上、長期間の治療に及ぶこともあります。
人によっては、あっという間に問題を克服して多汗症の悩みから解放されたということもありますので、一概にいい悪いとは言えません。
最後に手術療法です。多汗症の悩みを短期間で確実に解決させたいという思いの人にとっては、一番の治療法と言えます。交感神経切除術などの手術があり、発汗を促す交感神経をブロックしています。 いずれにしても、治療法を選ぶ際には十分な医師の説明を聞き、メリットとデメリットを納得した上で決断しましょう。